私は今、高校2年生です。そのため、今年、何事もなければ修学旅行で長崎にいきます。その時に毎年語り部の方のところへお話をうかがいに行きます。今回の証言を聞いて、心が痛くなりました。今の平和な日本に生きている私は想像ができません。しかし街にある傷跡や被害を受けた方々のお話をうかがうと、想像できないことが実際にあの時におこった事実なのだと強くつきつけられます。

 今、私たちは戦争を身近に感じることが多くあります。「『戦争』と耳にするだけでぞっとする。」という言葉に心が苦しくなりました。私たちのような戦争を体験したことのない世代でも嫌な気分になるのに、実際に体験した方々は苦く苦しい記憶がよみがえってくるのだろうなと思います。

 “楽しい空気の中にいると、亡くなった友人の顔が思いうかぶ。”“これ以上楽しんではいけない。”そう思ってしまうのは、その友人と一緒にいたのが、すごく楽しく、かけがいのないものだったからではないかと思います。だからこそ、楽しい雰囲気の中にいると、友人とすごした楽しかった日々を思い出してしまうのかなと思いました。

 話すこと、思い出すことも苦しい思い出したくない戦争、原爆で失ったものの記憶、後悔を話してくださったこと、動画に残してくださったことを感謝します。私たちのような戦争の恐ろしさ、原爆の怖さを知らない世代に、その恐ろしさ、怖さを同じようにしることはできません。しかし、それらを次の世代へと語りつぐ、つなげていくことはできます。私たちは必ずつなげていきます。あの恐ろしさを風化させないために。